タイトル
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「探偵放浪記がラジオでも放映中 FMよっかいち 第1木曜17:30〜」

 

俺ァ、こんな街嫌だ

 

「婚約とまでは言いませんが、将来一緒になれたら良いね」

 

「そんな話しをしていた彼女の様子が変なのです」

 

数年前、突然事務所を訪ねてきたAさん

 

彼女とは職場で知り合って交際がスタート

 

彼女の写真を見せて頂くと

 

地味目ではあるが、なかなかの美形

 

聞けば

 

会社の給料は少ないので3〜4ヵ月前から夜のアルバイトを始め

 

その頃より彼女の様子がおかしいという

 

連絡をしても2〜3日後にそっけない内容の返信メール

 

「ゴメン、疲れていたから」

 

「友達といて気付かなかった」

 

しかも、アパートから立派なマンションに引っ越したとのこと

 

「じゃあ、ちょっと調べてみますか」

 

調査は簡単に結果が出た

 

昼間の顔とは違い、念入りに化粧され髪もクルクル巻かれバリバリの水商売風

 

ブランド物に身を包んだ彼女はタクシーに乗って自宅マンションからバイト先へ

 

クラブ未満、スナック以上

 

「ラウンジ」風のお店に出勤

 

頃合を計り、番長も入店

 

他のホステスさんに悟られないよう彼女を観測

 

緊張した様子や、気を使って話すようには見えない

 

「常連さんだな」

 

隣のホステスさんにとりあえず近くにいる女性全員のことを軽く聞く

        1人のことを集中して聞くと悟られるから

 

途中、例の彼女のこともさりげなく聞く

 

「アルバイトの子だけど、近々、昼間の仕事を辞めるらしいよ」

 

「ふ〜ん」

 

なるほど、夜一本に絞ろうというのか

 

彼女は他のホステスさんとあまり話はしないらしく

 

それ以上の詳しい話しは聞けそうもない

 

店を出る

 

当然、番長についたホステスさんの携帯電話番号も入手

 

後から何かの約に立つかもわからんからな

 

調査員に後の尾行を任せ、一旦事務所に戻る

 

次の日、調査員に状況を聞くと

 

バイトを終えた彼女は近くのバーで男性と待ち合わせ

 

その後、男性の運転する高級外車に乗り

 

彼女のマンションの中へ消える2人

 

数時間後にマンションの電気は消え

 

男性が出てきたのは翌朝

 

撮影されたビデオを見て

 

「ああ、常連さんやん」

「やっぱそんなことか・・」

 

男性は会社社長の既婚者であることも後に判明

 

Aさんに伝えると

 

力なく

 

「そうですか・・そのような気がしていました」

 

愛人のような生活

 

Aさんは県外出身

 

こちらには気を許せる友人もなく、彼女だけが唯一の・・・

 

ただ、それはAさんの事情であって

 

彼女が選んだ道である

 

しかも、Aさんと彼女とは婚約の事実もなく、あくまで単なる交際相手

 

Aさんに彼女を縛ることはできない

 

2〜3時間話したかな

 

結果、Aさんが出した結論は

 

「故郷へ帰る」

 

彼女に、最後にそのことを伝え

 

何のリアクションもしめさなければ諦める

 

数日後、再度Aさんが事務所を訪ねてきた

 

彼女からの連絡は

 

「残念だね、ずっと友達でいたかったのに」

 

絶望的なメール内容

 

Aさんは帰りがけ

 

「四日市に来て、何も良いことはなかったですよ」

 

「友達も・・・」

 

呟いた

 

「ですね、私も地元が一番だと思います」

「だからこそ、人口的には不利でも三重で開業してるんですよ」

「私の故郷はここですから」

 

その後、Aさんは仕事を辞めて故郷へ

 

その直前に彼女も退職したらしい

 

そんなAさんから年賀状が届いた

 

そこにはAさんと共に1人の女性の姿が

 

傍らには四角に縁取られた赤ちゃんの写真も

 

そこには

 

その節は、お世話になりました。

探偵放浪記見ていますよー。

妻には内緒ですけど(笑)

携番変わっていないですよね、また連絡します。

 

その後、Aさんから電話

 

少し話した後

 

「放浪記のネタにしても良いですか?」

 

返事は

 

ええ、少し恥ずかしいですけど良いっす

どんな風に書かれるか楽しみにしてます

 

Aさん

 

こんな所でいかがでしょうか

 

そんなに脚色もないでしょ?

 

送っていただいた例のアレ、とても美味しく頂きました

 

出来れば

 

毎年、恒例として送っていただければ幸いです(笑)

        ウソですからお気遣いなく

 



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探偵放浪記〜玄人のひとりごと〜


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