犬嫌いな人は別として
誰でも一度くらいは子供の頃に犬と接したことがあると思う
番長の実家で1匹の犬を飼っていたのだが
小学生の時に死んだ
老衰なのかよくわからなかったが
とにかく悲しかったのは覚えている
当時は野良犬というのかな
捨て犬かもしれないが
道端を犬だけが歩いている姿をちょくちょく見かけたっけな
番長が4年生か5年生になり
近所の仲良し連中と隠れ家
といっても廃屋になった大学病院跡なのだが
そこで遊んでいた時
出会ったのが「コータン」
年齢はよくわからないが仔犬ではなかった
どこからやってきたのか
もしかしたらそこに捨てられたのか
番長の知る由もなかったけど
とても人懐っこい犬で
番長たちの後をトコトコ尾いてくる
最初はすぐにいなくなると思っていたのですが
何日経ってもいる
自然に番長たちが面倒を見るようになり
毎日のように給食のパンや自宅から食料を持ち出し
あげると
嬉しそうに食べていた
そうこうするうち
「コータン」も慣れてきたのか
朝、学校への通り道に顔を出すと
学校まで尾いてきて
学校の中に入ると
廃屋方向に帰っていく
夕方、自宅へ帰るにも尾いてはくるのだが
番長が自宅に入ると「コータン」も寝城である廃屋に
番長は今までに「コータン」ほど賢い犬には
後にも先にも出会ったことがないくらい
スゲー賢い犬だった
そんな或る日
今くらいの暑い日だったかな
「コータン」が突然いなくなった
番長たちは探した
来る日も来る日も探した
どこを探してもいない・・・
夏休みに入っても「シロ」を探す
皆が自転車に分乗して探す
でも
いない
夏休みが終わった頃だったかな
「コータン」が保険所に連れて行かれたことを知ったのは
「コータン」は最初からとても人に懐いていたから
番長たちと出会う前に誰かに飼われていたのだろう
捨てられたのかな
だとすれば
「コータン」は大好きな人間に2度も裏切られたことになる
2度目は命までも奪われて
「コータン」が何か悪いことをしたんかねぇ
人間とはそんなに偉いのかねぇ
それから
実家で犬を飼うことがあっても
番長自身が犬を飼ったことはない
いつか飼う日が来るかもわからんけど
未だその気にはなれない
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