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恩人

 

医療事故の記事を読むたび思い出す

 

番長がまだ小学生の時

 

入院することになった

 

手術とか大袈裟なものではないが

 

とにかく入院

 

病室で点滴をうつ毎日

 

番長の部屋は6人部屋で隣は幼稚園くらいの女の子

 

他は年配者

 

番長の家は商売が忙しかった為、付き添いはいませんでしたが

 

女の子にはいつもお母さんが付きっ切りで看病

 

気さくな人で、よくフルーツなんかをくれたのを憶えています

 

或る日

 

隣の女の子と話をしていると

 

「お兄ちゃんのベッド綺麗だね」

 

意味がわからず

 

「そう?」

 

とか言って話をしていると

 

「私も赤のお布団が良いなー」

 

途中からお母さんも会話に加わり話しをしていると

 

突然

 

お母さんの顔色が変わり

 

番長のベッドに駆け寄り、番長の布団をめくり上げる

 

訳がわからず、下のほうを見ると

 

点滴の管が途中から外れ

 

ベッドが血だらけ

 

床にまで血が滴り落ちる状態

 

そのお母さんは非常呼び出しボタンを押し、大声で

 

「看護婦さん!来てください!」

 

慌てて駆けつけた看護婦が点滴の針を引き抜き

 

番長はベッドから降りる

 

すると

 

血が足りないのか何なのか

 

極度の貧血

 

立ってられなくなり、その場にヘタりこむ

 

輸血をすることに

 

今は器具も改良されそんなことはないと思いますが

 

当時はそんなもんだったんやろね

 

その後、病院側からの謝罪も何もなく退院することに

※ 別に謝ってほしくもなかったが

 

番長は親と一緒に、お礼を言いに母娘のお見舞いに行きました

 

その子供の病名は知りませんでしが

 

その後も、長期間入院していたので簡単な病気ではなかったのではないのかな

 

1つ間違えば出血多量で死んでいたかも

 

なんて考えると

 

あの母娘は番長の命の恩人です

 

今頃どうしてるんやろか?

 

満足にお礼も言えなかったですが

 

もし、今、あの母娘やその家族が困っていることがあるなら

 

何としても助けてやらなければ

 

恩は返さねばならない

 

あの母娘が幸せに暮らしていることを願ってやまない番長でした