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シマ

 こんにちは。

約1ヶ月間、調査でお隣の愛知県へ放り出されていた小僧です。

久々に帰ったら枕からカビの臭いがしてました。

さて

「シマ」という単語があります。

皆さんご存知だとは思いますが

要は、「ヤ」の付く職業の方々の縄張り、

といった感じの意味ですね。

まぁ〜でもごく普通に一般的な生活をしていたら

そんなに親近感のある言葉ではないですね。

むろん、僕だってそうです。

ただ

 僕の職業は探偵。

あらゆるところに潜入し

時には10時間以上張り込むオトコ。

そんな一般的でない生活をしていると、

特に都会の街中なんかで

ごく稀に「ヤ」の方達と接触する機会が設けられるんですね〜。

悲惨ですね〜。

それは名古屋市内で行っていたとある調査中

対象者である20代の女性が某ビル内の1件の服屋に入りました。

そこは市内でも有数の繁華街

近くには風俗店もあれば、高級そうな飲み屋まであります。

とりあえず出入り口の数を把握に向かい

そのお店が見える位置で立ち張りを始めました。

※注:立ち張り・・・車両等がない時に行う立ったままの張り込み。ほぼ罰ゲーム。



30分経過



「まだ出てこないな・・・」



1時間経過



「長いな、何か迷ってるのか?」



1時間半経過



「おいおい、さすがに長すぎるだろ!?」



というところで、一旦お店に近付き中を覗いてみると

店員さんと仲良さげにくっちゃべってる対象者の姿を確認しました。

どうやら買い物に来た、というよりは

ツレと喋りに来た、という感じ。

そういうことか、と納得して立ち張りを再開。

※注:立ち張りを再開・・・「もういいよ、マジで」と思いながらする張り込み。罰ゲーム。



2時間経過



「まだ喋ってるのか・・・」



2時間半経過



「うわ、何か足の裏がピリピリしてきた」



3時間経過



「もう絶対明日ももとか痛いわぁ〜・・・」



そうこうしていると

僕の右側にスルスルッとおっさんが近寄ってきました。



お:「お兄ちゃんさっきから何してるの?ナンパ?」



おっさんは見るからに路上生活の人。

鬱陶しいなぁ・・と思いつつも、



小:「いや、ナンパじゃないよ」



すると、



お:「じゃあスカウト?」



何故か結構しつこく聞いてきます。

で、もう早くどっか行って欲しかったもんですから

ここはもう適当なこと言って追い払おうと思って



小:「あぁ、そんな様なもん」



と、答えました。

すると

急におっさんの顔が急変。

偉そうな目つきでこちらを睨みながら



お:「あのなぁ、兄ちゃん。ここいらは取り決めがあってな、

   勝手にそういうことしたらいかんのだわ。どっか行きな。」





はぁ?





なんでこんな小汚いおっさんにそんなこと言われなきゃならんのよ・・・

こいつキ○ガイか・・・

もう無視しとこ



小:「あぁ、わかったわかった」



と言いつつ張り込みを続けていると



お:「だからどっか行けって言っとるだろ!!」



・・・ムカッ・・・



小:「っさいおっさん!関係ないだろ向こう行け!!」



するとおっさんは中途半端にこちらを睨みつつも

小走りでどこかへ行ってしまいました



小:「世の中変なヤツが多いなぁ」



と思った5分後

またおっさんが近寄ってきます。



小:「まだ何かあるのか、ウザイな・・・」



すると

真っ黒なフルスモークのベンツが僕の真横に停まります。


ガチャッ


中から降りてきたのは

どの視点からどの様な解釈を持って見ても



純度100%のヤ○ザ



するとそのヤ○ザ、あろうことかこっちに向ってくるではないですか

あれあれ?なんだこれは?と思っていると



お:「こいつこいつ、こいつですよ!」



小:「え?」



ヤ:「おめーか、勝手にスカウトしとるってゆうのは!」




えぇぇぇぇ〜!!!??




おっさんヤ○ザと繋がってたのかよ・・・

どおりで妙に強気なわけだ・・・



ヤ:「おめ〜よぉ〜、ウチに話通してあんのかよぉ〜?あ〜ん?」



勘弁してくれぇ・・・



ヤ:「ウチのシマでよぉ〜、勝手にそんなことよぉ〜」



これはマヅイ

非常にマヅイ

上手くかわさないとエライことになる

なんとかして誤魔化そう・・・



小:「いや、違うんです。実はスカウトじゃな・・・」



お:「嘘付け!さっきスカウトだって言ったじゃないか!!」




黙れ乞○!!

いま一生懸命言い訳してんだよ!!




小:「いやいや、それは嘘です。実はですね・・・」



お:「嘘じゃないだろう!さっきから偉そうに!!」




やかましい糞ホー○レス!!

いまんとこお前が一番偉そうなんだよ!!




ヤ:「おめ〜よぉ〜、どこの事務所だよぉ〜?あ〜?」




ガチャッ



テクテクテク・・・



対象者出たー!!


何だってこんな時にー!!




早く尾行しないとこの人混みじゃ見失う・・・

何か、何か言わないと!

え〜っと



小:「あ、オンナ出てきたんで。」



しょぼ〜い!



あまりにもしょぼ過ぎる言い訳!!

が、しかしながら、どうしてどうして。

あまりのしょぼっぷりにヤ○ザも呆れ果てたのか



ヤ:「次から気を付けろよぉ〜」



とかなんとか言って開放してくれました。

で、その後も何とか調査をすることに成功しましたとさ。

いやぁ〜、しかしまいった。

ヤ○ザと路上の人達がそんな繋がりをしているとは

ぜんっぜん知りませんでしたね。

あー恐ろしい。

何が恐ろしいって

アドリブの利かないこの脳ミソが一番恐ろしい

こんなんで大丈夫かオレ・・・





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探偵放浪記〜影の軍団が斬る〜

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